今年も、モスクワへ、演劇視察ツアーへ出発します!
- 2017/05/27
- 02:09

明日5月28日(日)から6月4日(日)まで、モスクワを訪問します。
昨年GWの訪露は、名作舞台の観劇と演劇大学の授業見学が中心でしたが、今回は昨年12月にわずか66才でなくなった、「ユーゴザーパド劇場」の演出家ワレリー・ベリャコーヴィッチ氏の追悼ツアーです。
氏はロシアでは若者に人気を博しており、演劇史的に言えば、メイエルホリドの弟子筋にあたります。いわゆる上品なリアリズム劇ではなく俳優の肉体・照明・音響を駆使して、舞台美術も小道具もない小さな舞台で観客の想像力を刺激する、祝祭性の強い舞台を作り上げてきました。
日本でも何度も来日公演を成功させており、全国の演劇鑑賞会の方々にはお馴染みの劇場だと思います。
そのためか、今回は、青森、東京、神奈川、愛知、奈良、大阪、兵庫、岡山と幅広い地域からの参加で総勢約20名のツアーになりました。
観劇作品は、ベリャコーヴィッチ氏の代表作である、
・『夏の夜の夢』(シェイクスピア)
・『どん底』(ゴーリキー)
・『マクベス』(シェイクスピア)
・『巨匠とマルガリータ』(ブルガーコフ)
他に、現代のロシア演劇界を代表する「フォメンコ工房」の、
・『夏の夜の夢』(シェイクスピア)
・『最後のあいびき』(ブーニン)
そして、ボリショイ劇場の横に建つ旧帝室劇場で、新装オープンした「マールイ劇場」の、
・『三人姉妹』(チェーホフ)
観たい作品が多いので、一部は2班に分かれて観劇する予定をしています。
今回も、堀江新二・TCL大阪所長の劇場とのコネクションにより、私たちの希望で作品と上演日を合わせてくれました。普通の旅行社ならこんな真似は出来ません。本当に、特別なツアーだと感謝の思いが溢れます!
もちろん、観劇だけではなく、定番のクレムリン、赤の広場、グム百貨店、アルバート通り、トレチャコフ美術館、ノヴォデーヴィッチ修道院(墓地)などの観光地にも行きます。
また、演劇視察として、国立ワフタンゴフ劇場附属シューキン演劇大学の授業見学(これも堀江所長のコネクション)、スタニスラフスキーの家博物館、メイエルホリドの家博物館にも行きます。
それから前回は、ユーゴザーパド劇場で私たちのためにパーティーをしてくれて、こちらも余興で返礼をしました。今回は、「インプロ・バトル」をする予定をしています。
お題をもらって、即興でお芝居を作るものなのですが、日本からは3組エントリーしています。演劇人らしい交流で今からとても楽しみです!
ツアーの報告は帰国後、ブログに掲載しますので、どうぞお楽しみに!
(八木延佳/教務主任)
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